2015.02.23
2月22日は頭痛協会が制定した「頭痛の日」です。
東京マラソンが開催されている中、頭痛フォーラムへ参加してきました。
頭痛を専門に診療されている方の発表があり、認知症と同じように頭痛に対しても地域で診ていきましょうという発表や薬の賢い使い方、「ストレスと頭痛」、「認知症と頭痛」、「不登校と頭痛」、「光刺激と頭痛」など興味深い話を聞くことが出来ました。
その中で、頭の中に器質的疾患がない「一次性頭痛」と原因疾患がある「二次性頭痛」の境界とは?という発表がありました。
その中で、最後に〝いつもと違う頭痛にはやはり最大の注意を払いましょうという〟という私たちも当たり前と思っていた事ですが、沢山の患者さんを毎日診察されている先生が、〝やはり注意が必要ですよ〟という意見に私もその重要さを再確認させられる事例がありました。
脳動脈解離という病気があります。
これは運動や外傷により引き起こされる事が多い疾患ですが。
いつもと違う頭痛に対して、〝最近、MRI検査をしたからいつもの片頭痛でしょう〟と対応していると、翌日にはくも膜下出血を起こして死亡してしまう事もある、比較的急速に変化しうる病気です。
頭痛の中で原因がある二次性頭痛は頭痛全体では約1割といわれています。
その中でも脳動脈解離などの疾患は比較的希な疾患だといわれてきました。
しかし、検査の制度が上がり、以前考えられていたよりかなり多い疾患ではないかと言われてきています。
〝最近検査したから大丈夫〟、ではなく、やはり、症状の変化を注意深く診ていく事が重要だと痛感いたしました。