2014.12.06
前回の脳震盪のブログの最後に、脳震盪を起こした選手の競技や練習への復帰について
「医師は患者ならびに関係者の行動を規制することはできない」という考えから最終的には起競技団体や個人にその判断は委ねると書きました。
しかし、その判断はなかなか難しいのが現状です。
ちょうど、脳神経外科の専門誌に競技復帰の基準として指針が示されていました。
競技復帰の判断の参考になるので紹介します。
「脳震盪事例の競技復帰」
脳震盪と診断されたら同日の競技参加は控えるべきで、症状が消失した後も段階的復帰プログラムに従い徐々に負荷をかけていくべきである。(通常6段階)
1)活動なし
2)軽い有酸素運動
3)スポーツに関連した運動
4)接触プレーのない運動
5)接触ぷれーを含む訓練
6)競技復帰テェック
各段階を24時間ごとに進み、症状があれば進まないので、最短でも競技復帰には1週間程度が必要となる。
段階5の前にメディカルテェックを受けて、接触プレーを含む訓練を行い競技に復帰する。途中症状が出現すれば休養し最初の段階に戻る。
(Jpn J Neurosurg vol 23, No 12 2014.12 より)