2015.01.15
前回までのDASH食、地中海食をふまえて、今回はこれらが脳卒中の予防に重要だという記事の紹介です。
米国心臓協会(AHA)は10月29日、脳卒中予防に関するガイドライン改訂版を、米国脳卒中学会(ASA)と共同で発表されました。
改定版では、血圧を管理して初発脳卒中リスクを軽減するために、地中海食やDASH食を推奨している。Stroke誌に掲載。
前回まで紹介した地中海食とDASH食はどちらも果物、野菜、全粒粉、ナッツや豆類、鳥肉、魚肉を主体とする食餌療法。共に飽和脂肪酸を多く含む食品や赤身肉は制限するが、乳製品に関しては、地中海食ではあまり用いないのに対し、DASH食では低脂肪製品の摂取を重要視しています。
これは前回までの記事で紹介した特徴です。
そのほか、改訂版では脳卒中リスク軽減のために
(1)自動血圧計での自宅で血圧のモニタリング
(2)高血圧前段階を高血圧に進めないための身体活動や健康な食生活
(3)体重管理など生活様式の改善
(4)年1度受診による血圧の評価
(5)降圧剤の降圧効果が得られない場合や深刻な副作用がある場合は、その患者に合った薬剤の組み合わせを検討
(6)禁煙と受動喫煙の回避
以上を推奨ポイントとして挙げています。
同学会は「脳卒中の90%は、高血圧など変更や管理ができる危険因子によるもの。脳卒中予防について語ることには価値がある」と述べています。記事でも書いているようにこれまで当たり前と思っていた食事や血圧管理が脳卒中の根幹をなしているという記事です。
さっそく今日からみなさんと一緒に私も践していきたいと思います。