2015.04.15
頭痛を主訴に受診される方の中に睡眠障害を訴えられる患者さんを良く診察します。
一言で、不眠症と言ってもその症状はさまざまで大きくは以下の4つのタイプがあります。
1)入眠障害(なかなか寝付けない)
床に入って寝付くまでに30分〜1時間以上かかるタイプです。精神的問題や不安、緊張が強い時によくおきます。
2)中途覚醒(夜中に目が覚める)
睡眠中に何度も目がさめたり、1度起きた後になかなか寝付けないタイプです。日本人成人では不眠を訴えの中でもっとも多いタイプ。
3)早朝覚醒(朝早く目が覚める)
朝、予定時間より2時間以上早く目がさめてしまい、その後ねむれなくなってしまうタイプです。高齢者に多いタイプです。
4)熟眠障害(ぐっすり眠ったきがしない)
睡眠時間を十分にとったのに、熟眠間が得られないタイプです。他のさまざまなタイプの睡眠障害を伴っている事があります。
これらの睡眠障害には様々な原因があり、また、お薬も色々な作用の薬が出ています。
また、ちょっとした工夫で睡眠状況が改善される事もあります。
次回は睡眠を助ける一工夫について書いてみます。