2014.12.04
片頭痛は男性よりも女性に多いと言われています。特に生理前や生理が終わってからの頭痛がひどいと訴えられる女性も多く受診されます。
片頭痛の発症起序にはいくつかの説があります。その中でセロトニンという神経伝達物質が関与していると言う説があります。
セロトニンには血管を収縮する作用があり、この作用により血管が拡張した時に周囲の神経を刺激したり痛みの物質をだして頭痛が起こると考えられています。
女性の排卵直後と生理前にはエストロゲンという女性ホルモンの分泌が下がります。このエストロゲン低下に連動してセロトニンの分泌も減少するため、血管が拡張してしまい片頭痛を引き起こしてしまうのです。
頭痛が起こった日と生理が始まった日、その他、試験などのイベントを記録する頭痛ダイアリーをつけることで、その頭痛の原因の手掛かりとなります。
しかし、頭痛の原因が頭の中の出血や腫瘍などの病気によるものでない事を調べる事がもっとも重要です。
頭痛でお悩みの方は専門医療機関をまず受診される、正確な診断と適切な治療を受けられる事が大切です。