2015.01.27
ベル麻痺という病気を聞いた事はありますか?
突発性末梢性顔面神経麻痺と言う病気の事で、原因不明で脳が原因ではなく顔面神経の麻痺が急に起こる病気です。
急に口唇の端が下がり水を飲んでもこぼれてしまう、目が完全に閉まらないなどの症状で気付かれます。
最近は単純ヘルウイルスの関与が疑われています。
ほとんどは数か月以内にはほぼ症状なく治る病気ですが、たまに、後遺症を残す事もあります。
同じような病気で帯状疱疹ヘルペスウイルスが原因で耳に湿疹を伴うラムゼイハント症候群という病気があります。
これは、前に話したベル麻痺より症状が激しく後遺症を残す確率も高くなるので早期の治療が必要です。
なかよし脳神経クリニックには頭痛の患者さんを沢山診察に来られます。
最近、片頭痛の患者さんは、このベル麻痺と言う病気になる確率が片頭痛をもたない方に比べて2倍も多いという報告がありました。
それがなぜかについては不明ですが、頭痛ばかりに目を向けるのではなく、顔面神経の異常にも注意が必要という事のようです。
その他、顔のピクツキ、目の周りのピクツキ、片目のまぶただけが下がってしまうなど、顔に関する症状もさまざまですが、
それぞれ異なった原因があり、適切な治療が必要です。
場合によっては命に関わるくも膜下出血の前兆の症状という事もあります。
何か変だと思われた方は、まず、お気軽に受診してみてください。