2015.01.23
みなさんは大腸がん検診で便の検査をしたことはありますか?
大腸がんは直腸やS状結腸に多く、便の表面に血液が付着する事が多いので、便の潜血反応を検査します。
潜血反応は肉眼では観察出来ない微量は出血も検出することが可能です。しかし、胃などの上部消化管からの出血は血液が便の中に混ざりこんだり、ヘモグロビンが胃や腸で変化してしまうので大腸がんの健診に用いられます。
検便も1日法では検出されない可能性があるため2日間連続で採便する2日法が推奨されています。
採便の方法は便器にトイレットペーパーを折りたたんで敷いて、和式であればそのまま、様式であればいつもと逆向きに座ります。
排便したら、血液は便の表面に付着しているので、表面を出来るだけ広くまんべんなく、先端の溝が埋まるくらいまでとりましょう。
便潜血陽性となった方の約10%に大腸がんは発見された報告がありそのうち6%が早期がんで残りの4%が進行がんだったそうです。良性腫瘍が最も多く約40%と言われています。
1日でも陽性反応が出たら大腸内視鏡検査をうけましょう。
2回とも陰性の方は翌年、同様の検診をうけましょう。
当院でも便潜血検査は可能です。
お気軽にスタッフへ声をかけてください。