2016.03.21
現在、認知症の症状の悪化を遅らせる作用のある薬には以前もお話したように4種類の薬剤があります。
お薬の作用の為、吐き気やめまいを起こす事がありますが、貼付剤であるリバスチグミンにはグレリンという摂食亢進作用をもつホルモンを増加させる作用があります。
グレリンには他にもエネルギー消費の低下、神経保護作用、骨格筋萎縮の予防や心不全に対する作用、骨量増加作用など、高齢者にとってかなり有益となる作用があるそうです。
もの忘れを主訴に来院される方の中には意欲低下から食事量が減っている方も大勢認められますが、実は食欲が低下していることで食事量が減っている例もかなりありそうです。
経過中に食欲が低下した時などにもそれぞれの薬剤の特徴を最大限に生かした投薬が重要ですね